新図書館特集vol.6 運営を民間にする理由は、市民に説明しない

伊東市の新図書館に対する考え方、仕事のやり方に対して、本当に危機感を感じた

 

新図書館の運営を民間にした理由は、市民に説明しないそうです。

 

 

 

伊東市の教育委員会が、慎重に調査・議論を繰り返して決めたことなら、運営が民間でも、その考えを尊重します。

 

これは、特集vol1から変わらない考えです。

ですが、真剣に考えていなかったことを、3/7の市議会、意見書への回答で、理解しました。

 

 

そのため、強く危機感を訴えます。

1.伊東市の未来のために巨額な費用を使う事業に対して、慎重に調査・議論をせずに、運営体制を決めたこと

2.検討していると嘘をついていたこと
(最初から民間に決まっていた。直営でやる気はなし)

 

上記は、推測にはなりますが、他に考えようがないんですよね・・・。

 

 

図書館の利用者は年間4600人と少なく、図書館事業に、関心を持つ人は多くないのかもしれません。

巨額の費用を使う新図書館がこれですから、他の事業も不安になりませんか?

かなり、まずいのではないでしょうか。

 

 

いとつくは、教育委員会の方もご覧いただいているそうです。

伊東市に希望を持ちたいので、反論をお願いしたいくらいです。

 

 

 

2/8 民間の理由の説明をお願いする意見書を提出

 

新図書館の特集を開始したのは、12月の市議会がきっかけでした。

「新図書館がより良いものになってほしい」という想いです。

自営業の仕事の優先順位を下げて、約1ヶ月間、調査やヒアリング、意見書の作成を行ってきました。

いとつくに公表した5倍以上の調査資料があり、図書館運営については、詳しくなったと思います。

 

市議の方が質問しても具体的な回答がないため、さらに調査をしたうえで、意見書を作成しました。

「運営が民間になった理由を教えて欲しい」というお願いです。

重岡議員、杉本憲也議員に同席いただき、生涯学習課の方々に直接、内容を説明させていただきました。

そのときの反応からも感じるものはありましたが、ここではあえて書きません。

その回答は、1ヶ月経ってもありませんでした。

 

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3/7 市議会の定例会で、運営体制について慎重に検討していないのが明確になった

 

3/7の市議会の定例会で、重岡議員が新図書館について質問されることを知りました。

伊東市としての回答を早く知りたいと考えて、定例会を初めて傍聴しに行きました。

重岡議員は、とても素晴らしい質問をしてくださいました。

ですが、生涯教育課課長からの回答は、あまりにもレベルが低すぎました。

テキスト化する時間がもったいないと思う内容だったので、まとめます。

 

重岡議員からの質問
→生涯学習課課長からの回答

 

民間と直営の人員・人件費の差は
→計算中
(12月と変わらず36人と言ったが、直営か民間の話かも不明確)
民間のノウハウとは
→未定だがカフェで講座
民間優先の経緯は
→非公開
運営体制を直営・民間にするかについて市民の意見を聞く場は
→予定なし
民間と直営を検討を続ける?
→続ける

 

民間に決めたのは、ノウハウと人件費だったはず。

それなのに、何も具体的になっていない。

 

民間か直営か本当に検討してきたのなら、具体的な話をするだけです。

他の基本案や設計案は、公表してきたのに、なぜ、運営体制についてだけ公表しないのか。

 

できない理由は、一つ。

最初から直営でやる気はなく、検討してなかったから。

 

民間企業ではありえない仕事のやり方です。

 

市議会って、民間企業の会議とは違うことはわかります。

ですが、企業なら重役会議のはず。

その会議で、このような回答を半年以上繰り返すだけ

 

建設費37億、運営費年間数億円の事業が、このレベルなんですね・・・。

こういう考え方の経営陣だと伊東の未来は、本気でヤバいですね。

 

重岡議員の質問の動画はこちら

 

 

3/10 伊豆新聞に「民間で決定」と掲載

 

3/7の市議会では、民間と直営の検討を続けると回答したのに、3日後の伊豆新聞では、「民間で決定」と掲載がありました。

ひどすぎて、心からがっかりしました。

 

もしかしたら、僕が、伊豆新聞に、意見書を出したことの取材依頼をしたこともきっかけで、発表することを決めたのかもしれません。

 

 

 

3/18 意見書への一次回答が届く

 

3/7の議会での回答のとおり、民間で進めているとの回答をいただきました。

 

意見書への回答は、後日いただけるとのことです。

 

民間にした理由は説明しないと、3/7の議会で回答があったので、あまり意味がないかなと考えています。

 

 

伊東市の未来は、本当にヤバいのでは?

 

僕は3年前に、東京から伊東に移住してきました。

伊東市で生まれ育ったわけではありません。

だからこそ、いろいろと気づき、違和感を覚えます。

 

伊東で生まれ育った方々は、どういう思いなのでしょうか?

 

伊東市民の選挙の投票率が低い理由は、こういうさまざまな施策などを通じて、市政へのあきらめがあるのかもしれないとも思いました。

 

僕は、伊東の自然環境が気に入っているので、住んでいますが、ずっと住み続けるかは正直わかりません。

伊東市の施策への姿勢が変わらないと、住みづらさが目立ってくると思うからです。

今後10年、20年で、働き手がさらに減り、税収も下がり、使える予算が減るため、手が回らない部分が増えます。

そして、健康保険、住民税の負担が増えていきます。

 

 

そんな中で、巨額の費用を使って作る図書館。

そもそもなんのために作るんでしょうかね。

 

前市長時代に買った土地をなんとかするために、現市長が作ると言ったから??

 

伊東市の教育レベル向上?

利用者を年間4600人を2倍にしたい?

それは、1つの図書館に巨額の費用を使う必要があるのでしょうか?

 

基本構想の資料には、目的等が、きれいな言葉で書かれていますが、伊東市民に対して、具体的にどういう状態になってもらいたいと考えているのか、正直なところ、全く理解できませんでした。

 

作るなら作るで、明確な目標を考えて、運用体制を慎重に真剣に検討してほしかったです。

 

 

新図書館の建設自体、目的・目標の考え方、運営体制の決め方。

伊東市の経営の姿勢が、はっきりと出ている「ヤバい事業」だと感じています。

 

 

いかがでしょうか?

僕の意見は、極端でしょうか?

それとも、残念ながら同意してしまう意見でしょうか?